インターネットでねずみ講、警察庁が調査指示
「四人の口座に千円ずつ振り込めば、数週間後には大金が手に入る」と、ねずみ講まがいの「マネーゲーム」がインターネットの掲示板やメールで横行している。国民生活センターなどへの相談、苦情が急増しており、警察庁は、無限連鎖講防止法に抵触する可能性が強いとして、各都道府県警に実態把握を指示した。
「娯楽のつもりで参加して」と誘うメールには、四つの銀行口座番号が記してある。各口座に千円ずつ振り込み、一番上の口座を削除。末尾に自分の口座を書き加えてメールを掲示板に送るシステムだ。
「友人は三週間で二十万円近く稼いだ」などの参加者の声や、「上位から順番に抜けるので、会員数が一定に保たれる。違法性はないといえる」と、「弁護士」という匿名者の意見も添えてある。
同生活センターによると、ネットでのこうした勧誘は、一九九六年度に初めて二件の相談があり、その後増えて、今年度は十二月中旬までに七十九件に上った。
警察庁生活経済対策室は「最初の人を削除しても、加入者が無限に増加する前提になっている組織なら、ねずみ講にあたる可能性がある。ゲームと思って参加したら、自分が容疑者になる可能性がある」と注意を呼びかけている。
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