56Kモデムの通信速度設定 for Win
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56k通信で 81-1210 に接続すると切断が多いため、81-1181 に接続されている方もいるようです。  回線数は 81-1210 の方が多いので、ここで解説している設定方法を試してみて下さい。

81-1181 回線は、当社側設備が 33.6k モデムなので、皆様が 56k モデムを使っていても、最初から 33.6k 以下の速度で接続されますが、81-1210 回線は 56k なので、最初に高速接続が試みられ、それで接続出来ないときは、少しずつ速度を落として、接続可能な速度を見つけるという作業が、モデムの中で自動的に行われます。

さらに複雑な事に、56k モデムには何種類かの規格があり、最近販売しているモデムでは、K56Flex と V.90 というような2つの規格を使えるものが多いので、最初に V.90 で接続して 56k の通信をしようとし、それがうまくいかないと、K56Flex で 56k 通信を試みるというような事をします。 この調整の時間が長くなると、タイムアウトしてしまったりします。

V.90 と K56Flex が同時に使えるようなモデムをお使いの場合には、V.90 を使って接続するようにして下さい。(設定方法は、モデムにより異なるので、取扱説明書で確認して下さい)


※ 通信のしくみについて ※

56Kモデムで、当社アクセス回線81−1210に接続すると、50K近辺の高速で接続されます。 しかし、電話回線の状況や品質により、途中切断が発生したり、パフォーマンスが落ちたりする場合があります。

例として、10万文字(100Kバイト)のデータを受け取る時、33.6K通信だと約30秒かかります。 50K通信では約20秒ですが、途中でエラーが発生して受信し直すと約40秒かかってしまいます。 通信速度を40kに落とすことでエラーが発生しなくなるとすれば、約25秒で安定して受信できることになり、33.6k通信より25%程度高速になります。


※ 電話回線の品質について ※

当社が数年前にインターネットサービスを始めたばかりの頃は、28.8kモデムが新型の高速モデムとしてさわがれ始めた頃でした。 その頃、28.8kモデムを購入したお客様の中には、ご利用の電話線の品質が良くないため、28.8kの接続速度が出ずに、19.2kや14.4kで使っている方もいました。

当社が光ファイバーを導入後は、電話交換局から当社まで、ダイレクトに光ファイバーが来ているので、電話線の品質は、かなり向上しました。 しかし、お客様の家から最寄りの交換局までは、従来からの電話回線なので、ここがネックになります。 ある地域では、電話線の品質が良くないので、どうやっても19.2k以上の通信をすると、回線切断が多くなってしまうことが、当社の経験でわかっています。 その時は、通信速度を落とすか、ISDNにしてしまうという方法もあります。

電話線の品質については、下記ページも参照下さい。
●電話回線の品質チェック



※ モデム通信速度の設定方法 ※

モデムの通信速度の設定 のページと同様に、[マイコンピュータ] -> [ダイヤルアップネットワーク] -> [猿島インターネット] のプロパティ -> [接続] のページ -> [詳細設定] を順に開いて下さい。

[接続の詳細設定] のページの、[追加設定] エリアに、モデムをコントロールするATコマンドを入力します。この時、ATコマンドのATは省略し、ATZを実行したいなら、Zのみを記述するだけでも大丈夫です。

ほどんどのモデムでは、AT+MSコマンドで、通信速度を決定できるので、以下記述で設定できます
+MS=,,,40000
40000は最高速度が40000(40k)までという設定です。
 
V.90 タイプでは、28000,29333,30667,32000,33333,34667,36000,
37333,38667,40000,41333,42667,45333,46667,
48000,49333,50667,52000,53333,54667,56000 などが設定可能です。
 
K56Flex タイプでは、32000,34000,36000,38000,40000,42000,44000,
46000,48000,50000,52000,54000,56000 などが設定可能です。
 
AT+MS=xx,,,yyyy ( xx は接続方式、yyyy は上記の最高速度 ) ですが、xx に 11 を入れると、従来の 33.6k モデムの V.34 方式で通信し、xx に 12 を入れると V.90 方式、 xx に 56 を入れると K56Flex 方式で動作するモデムが多いかもしれません。
ここで通信速度を落としていくことで、回線切断が減る場合が多いです。 少しずつ下げて、ご自分のパソコンが安定して通信できるように調整してみて下さい。

33600以下に下げると、56k通信の複雑な通信手順を使わなくなるので安定してきます。  回線状態が良くない場合は、おすすめです。
多くのモデムでは下記コマンドを入力する事で最高速度を33.6kに抑えられるようです。  最高速度を33.6kに落とせば、通信の安定性が増すと思います。
AT+MS=11,1,300,33600
富士通の内蔵モデムの場合は・・・
(設定コマンドの中の数字33600が最高速度 33.6k の意味ですので、この数字を変えて試して下さい)
モデムの種類が FMV−FX53Z1 の場合 (デスクパワーで使われてます)
AT+MS=11,1,300,33600
 
モデムの種類が FMV−FX53Z3 の場合 (デスクパワーで使われてます)
AT+MS=V34,1,300,33600,300,33600
 
モデムの種類が FMV−FX53Z4 の場合 (デスクパワーで使われてます)
AT+MS=V34,1,300,33600,300,33600
AT+MS=K56,1,300,33600,300,36000
AT+MS=V90,1,300,33600,300,36000
 
モデムの種類が FMV−BIBLO LTMODEM の場合 (BIBLOで使われてます)
ATS38=0

NECの内蔵モデムの場合は・・・
NECの最近のパソコンでは、Windows フォルダの中に、ATCREAD.TXT というファイルがあり、ここに、ATコマンドの詳細が書いてありますので、参照下さい。

NECの一部の機種では、接続時の詳細設定のページでデータ圧縮をチェックしておくと、ハングアップすることがあるので、チェックマークは、外しておいた方が無難です。
モデムの種類が LT Win Modem の場合
ATS28=1(V.34オン) 入力しなくともオンになっている
ATS38=0(K56Flexオフ) V90に対応していないタイプで効果があります
AT―V90=0 (V.90オフ) V90タイプで効果があります。
AT-V90=1 : 自動設定(初期値)
AT-V90=2 : 28000bps 固定
AT-V90=5 : 32000bps 固定
AT-V90=8 : 36000bps 固定
AT-V90=11 : 40000bps 固定
AT-V90=14 : 44000bps 固定

シャープの内蔵モデムの場合は・・・
モデムの種類が HST K56 の場合
ATN0S37=12S34=13 (33.6kに固定されます)
モデム初期化コマンドリンク
   GOL モデム初期化コマンド一覧表


モデムのプロパティを変更することでつながる場合もあります。

上図のように [エラー制御を使う] と [データの圧縮] にチェックを入れることで、うまくいく場合もあります。


このように、一部のモデムでは独自のコマンドを設定しなければならない場合もあります。  もし、上記の方法を試してもうまく接続できない時は、モデムのマニュアルで確認したり、メーカに問い合わせて下さい。

※ 設定の際には、直接入力モードで入力して下さい ※


56kモデムの情報を集めたいと思いますので、上記に記載の無いモデムの設定方法をご存じでしたら、下記まで連絡下さい。
info@dreams.ne.jp


Presented by 猿島インターネットサービス info@dreams.ne.jp